堺市の市営住宅

平成28年10月、市営住宅の抽選結果が出ました。募集室数52室、応募総数1,084世帯で倍率は約20.8倍です。21人に1人と非常に狭き門となっていますが、それでも応募が多いのは入居できた場合家賃が一般賃貸物件に比べて安いからです。(どの程度安いかは世帯年収等によって変動)

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一番人気が高かった住宅は東雲東町住宅で3室の募集になんと242世帯が応募(倍率約80倍)しました。驚異的な数字です。人気の理由はやはり利便性でしょう。JR阪和線の堺市駅から歩いて3分程度という駅近立地で、日常生活で駅を使う人にはとても便利です。
逆に人気の低かった住宅は上野芝住宅、鶴道住宅です。この2つは倍率2倍以下で、その他に比べると圧倒的に入居できる確率が高くなります。
間取り別で見た場合募集数は3DKが30室、2DKが15室と多く、2LDKは1室、1DKは6室しかありませんでした。この2LDKは1室に対し97世帯の応募があったという状態です。現実的に、今の状態で2LDKの市営住宅に入居することは非常に難しいでしょう。

堺市の市営住宅は年2回募集が行われています。
申込資格は6つあり、この6つをクリアする必要があります。
①「同居または同居しようとする親族がある2人以上の世帯」
・婚約者のいる人、内縁関係にある人も可
・親子や夫婦等基本的な家族構成の世帯が条件で、不自然な世帯構成は無効
・単身者向けプランの住宅に関しては別途条件有
②「収入基準に合う世帯」
・住宅区分によって月収15.8万以下or25.9万以下
③「現在、住宅に困っている世帯」
・持ち家がある場合は入居不可
④「堺市内在住者または堺市内で勤務している世帯」
⑤「過去に住んでいた市営住宅で違反行為がない人」
⑥「暴力団員でない人」
単身世帯の場合は次のいずれかに該当する人が条件です。
・年齢が60歳以上
・身体障碍者
・精神障碍者
・知的障碍者
・戦傷病者
・原子爆弾被爆者
・生活保護受給者
・海外からの引揚者
・ハンセン病療養所入所者
・DV被害者
・犯罪被害者
月収15.8万円以下が入居条件の住宅でも次の要件に該当する世帯(裁量世帯)は月収25.9万円以下に緩和されます。
・身体障害者世帯
・精神障害者世帯
・知的障害者世帯
・60歳以上の世帯
・戦傷病者世帯
・原子爆弾被爆者世帯
・海外からの引揚者世帯
・ハンセン病療養所入所者世帯
・中学校終了前の子供がいる世帯

この条件に当てはまり、早急に住宅が必要ではない場合(抽選で当たる確率は低いため)は市営住宅を狙ってみるのはアリだと思います。